釉薬について
覚えておくと焼き物をもっと楽しめる知識のひとつ「釉薬」について、こちらではご紹介致します。
釉薬とは
陶器や磁器の表面を覆っているガラス質のことです。
焼き物のほとんどには釉薬で何かしら装飾がされており、美しい色や模様を楽しむことができます。釉薬を陶器や磁器の表面にかけて焼くと、強度や光沢がでるだけでなく、汚れや水漏れを防ぐ効果もあります。
また、陶器などは釉薬が塗られていないとカビが生じることもあるため、衛生的安全度を高める役割も担っています。焼き物によって色合いや質感に富んでいるのは、成分の配合や焼き方により、様々な味わいを表現することができるからです。
釉薬の始まり
釉薬は、自然降灰釉を発見したのが始まりとされています。
土器を焼く際、燃料として使用していた雑木の灰が土器に降りかかり、原料に含まれる珪石や長石などの成分と化学反応を起こします。それが溶けて表面を覆ったことがきっかけで、灰釉が生まれました。
釉薬の原料
釉薬は、長石・石灰・珪石・粘土・灰類・酸化鉄・酸化銅などによって作られています。長石や珪石などはガラス質の主成分で、このガラス質が溶ける温度を調節する成分として、ソーダやカリ、石灰などが含まれています。
粘土には焼き物とガラス質をつなげる役割があり、色をつける成分として、鉄や銅、マンガン、コバルトといった金属類があります。
どのような色味にしたいのか、ツヤを出すのか出さないのかなど、作りたい陶磁器をイメージしながらこれらを調合していきます。釉薬の種類によって様々な表情を楽しめる焼き物は、飾って楽しむのも良いですし、日常的に使用しても彩りのある食卓を囲むことができます。もちろんギフトとしても喜ばれることでしょう。
当店では、常滑焼、美濃焼、伊賀焼、カネダイ陶器作品など、人気ブランドの焼き物を取り扱っております。湯呑やぐい呑み、盃といった和食器をはじめ、陶板など調理陶器も豊富に揃えております。ビードロ釉で有名な伊賀焼きや、こだわりの陶器をお求めでしたら、ぜひ一度商品ラインナップをご覧ください。